今年初めての山登り、今回は東京の端にある陣場山、高尾からバスを乗り継ぎ、往復7時間の道のり、山はいつでも都会で疲れた心と体をリセットしてくれる。
写真は実際に見た景色を上回れない、新鮮な景色は二つの眼球を通して見るというよりは全身を使って感じるに近い、人が全身で感じる景色を手のひらサイズのカメラ(機械)が上回れるはずがない、けれど残念な事に機械は記憶という面においては人を遥かに上回る。(人の記憶はあまりにも不鮮明で容量が少ない)
今でも写真を見れば、あの景色が鮮明に蘇る、一枚の写真の裏側にある汗や筋肉痛、山頂でのカップラーメン、サウナと冷水、月明かりだけを頼りに歩いた坂道、暗闇で威嚇された猿の鳴き声、全ては時の中に消えていく記憶、少しでもその時間を送らせたい、そう思う。
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